うーん。遠いねーん。
卒論用にたんまり本を借りてから,森ノ宮で乗り換え,大阪城公園駅まで。
一瞬,内回りと外回り間違うとこやった(笑)。
前回の記事に書いたとおり,行ってきました。
鬼才激突!@いずみホール
プロコフィエフ/古典交響曲
モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番
チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
ピアノ独奏:ファジル・サイ
ヴァイオリン独奏:パトリツィア・コパチンスカヤ
指揮:岩村 力
管弦楽:大阪センチュリー交響楽団
何が書きたいって,もちろんコパチンスカヤさんのヴァイオリンはもう期待通りに良かったんです。が!
今日のびっくりはむしろ・・・ファジル・サイ。
俺,これまでファジル・サイに良いイメージがなかったんです。
前回の記事の話じゃないけど,俺はこれまで彼の自作曲(むしろ編曲?)のCDをちらっと聴いたりしたことがあって,少なくとも俺のモノサシの上でそれは“冒涜”に感じられるものでした。
舞台に出てきた瞬間から,舞台人とは思えないマッドなオーラを放ち(今思えばそれでとんでもない存在感があったのだが),前奏が始まってからもピアノにもたれかかって,ニヤニヤしながら音楽に合わせて体をゆすってました。
そんな彼がしばらくして鍵盤から紡ぎ出した音は,そんな俺の偏見を一瞬で壊してしまいました。
『指揮者がいるのに,彼も手が空けばすぐ音楽を取り始めて,歌いながら弾く。』
直感的には異端な姿と写るものです。
でも,俺の貧相なボキャブラリーで言い表すなら,そんな諸々の(よもすればマイナスの)要素に関係なく,彼の音には音楽に対する愛情があふれていた・・・としか言いようがありません。
それはもはやピアノ協奏曲じゃなかった。
サイも指揮者で,彼のピアノはもう一つのオーケストラだった。
それくらい,圧倒的な“音楽”だった。
涙が出そうになったし,何度も喉を震わせた。
魂が揺さぶられる演奏でした。
ファジル・サイ,彼もホンモノです。
岩村さんの指揮での演奏は,初めて聴いたと思うけど,若いからか,緩衝楽章が苦手そう。さらに若輩者の俺が言うのもあれですが・・・。
でも,とんでもなく良い音を引き出してるところもありました。
古典の後半楽章とか,チャイコの両端楽章のtuttiとか。
(ちなみにモーツァルトについては,俺の目にはサイが全てをコントロールしているように見えました。なんか,それは岩村さんの能力如何とかではなく,サイのスタイルな気がします。)
チャイコでは,コパチンスカヤにいつも紙一重で置いていかれていた感。う〜ん,ちょっと残念。
まぁ書いてるのはちょっと酷評ですけど,フォローではなく,個人的にはこれからを期待してます。
同じ理系出身ってとこに親近感も感じるし(笑)。
チャイコフスキーのアンコールは,予想通り《クリン》でした。でも残念ながら後半部だけ。
サイのことばっかり書いてますが,コパチンスカヤさんについては前回絶賛記事を書いたので良しとしてください。
・・・帰りにタワレコに寄って,思わず買ってきてしまった。
ファジル・サイ&パトリシア・コパチンスカヤ スーパー・デュオ!
あー,こっちは2人の鬼才が本当に激突してる。
でもやっぱ,ライブの方がいいね(笑)。
